オーストラリアでワーホリに挑戦したいと考えている方は、どの都市を選ぶのか慎重に検討が必要です。一方で、『地方の都市についてよくわからない』『自分の希望に合った都市を選ぶのに迷っている』という方も少なくありません。 そこで、ワーホリ先の都市を検討している方のため、おすすめを紹介していきます。この記事では、各都市の特徴や選ぶ際のポイントを解説しますので、ぜひ参考にしてください。
Contents
【特徴別】オーストラリアでおすすめの都市
オーストラリアには、ワーホリ先として多くの選択肢があります。ここでは、各都市の特徴を踏まえたおすすめを紹介します。
主要な都市
オーストラリアの中でも特に主要な都市として以下が挙げられます。 【主要な都市一覧】
- シドニー
- メルボルン
- ブリスベン
特に人気の高い都市を選びたい方は、シドニー、メルボルン、ブリスベンの中から検討してみてください。主要な都市ということもあり、交通が発達しているのが特徴です。 「田舎では生活が不便なのではないか」と感じている方にとっても、これらの都市は良い選択肢といえます。 また、大規模な大学や語学学校が多く集まっている点も魅力の一つです。オーストラリアにワーホリに行き、勉強しながら生活したいと考えている方にも向いているでしょう。 現地には日本人が多いため、困ったときには日本語で対応してもらえる場合もあります。初めてのワーホリで不安に感じている方も、まずは主要な都市からチェックしてみると良いでしょう。
日本人が少ない都市
日本人からワーホリで人気が高い都市を選択した場合、周囲に日本人ばかりでせっかく海外に来た実感が持てなかったという方もいるようです。日本人が少ない都市を選びたい場合は、以下のリストをご参照ください。 【日本人が少ない都市一覧】
- ブリスベン
- アデレード
- パース
- ダーウィン
- ノーザンテリトリー
- タスマニア
ブリスベンは主要な都市の一つではありますが、シドニーやメルボルンと比較すると日本人が少ない傾向があります。それでいて大規模な総合大学もあるので、生活しやすいといえるでしょう。 ノーザンテリトリーやタスマニアは、他の都市と比べて日本人が非常に少ない地域です。そのため、日常生活で日本人に出会うことはほとんどありません。 一方で、日本人留学生の数も少ないため、適度に日本人がいる環境を希望する方には不向きです。
住みやすい都市
住みやすさを重視する場合は、以下の都市を検討してみてください。 【住みやすい都市一覧】
- シドニー
- メルボルン
- ブリスベン
- パース
- パース
大都市のほうが交通環境が整備されており、買い物施設も充実しているため、住みやすい傾向があります。なかでもメルボルンは英国のエコノミスト誌である「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)」が発表する「世界で最も住みやすい都市ランキング」において、高い評価を得ました。 2002年、2004年に1位を獲得したほか、2010年から2017年まで7年連続で1位に選ばれています。評価のポイントとなるのは、医療・文化・環境・教育・インフラの5つであり、高い総合評価を獲得したことから、これらの5つを重視している方にぴったりといえるでしょう。 現地で快適に生活していくために住みやすさを重視するのは大切なことです。自然環境や日本人の少なさだけを重視すると、暮らしにくい都市を選んでしまう可能性があるため注意が必要です。
物価が安い都市
毎日の生活のことを考えると、物価が高い地域と安い地域では、日々の生活の質が大きく変わってくる可能性があります。特に物価が安い都市としては、以下が挙げられます。 【物価が安い都市一覧】
- パース
- ゴールドコースト
- ケアンズ
大都市ほど物価が高い傾向が強いといえます。大都市を選びたいけれど物価は抑えたいと考えているのであれば、ブリスベンから検討してみるのがおすすめです。 これらの3都市の中では、ブリスベンの物価が比較的低いです。 物価が高いということは、食材はもちろん、家賃も高いということです。十分な貯金がない場合や職探しに苦戦すると、生活が困難になる可能性があります。 場合によってはワーホリどころではなくなってしまうこともあり得るので、滞在先を決める前に物価情報をよく確認しておきましょう。 特に食事が外食メインになる場合は、物価の影響を受けやすくなります。オーストラリアで外食をする場合は日本と比較して倍ほどの料金設定になっているケースも珍しくありません。 一方、スーパーで購入できる食材は日本と大きく変わらないため、自炊することで食費を抑えられます。
オーストラリアのワーホリにおすすめの都市
オーストラリアでのワーホリ先を選ぶ際は、各都市の特徴を確認することが重要です。ここでは、代表的な都市と特徴について紹介していきます。
シドニー
シドニーは、オーストラリアを代表する大都市の一つです。シドニーではさまざまな求人があり、仕事を見つけやすい点が魅力です。 交通網も発達しており、自家用車がない方でも移動に不便を感じることはありません。豊かで美しい自然も多く残されています。 ワーホリで滞在するのであれば、できるだけ大都市を選びたいと考えている方にぴったりです。買い物ができる施設も充実していることから、日々の生活で不便さを感じることもほぼありません。
人口 | 約4,627,345人 |
平均賃金/週 | 1,935.70豪ドル(約189,052円) |
どんな人におすすめか |
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メルボルン
メルボルンは、オーストラリアの中でも文化的で芸術的な都市として知られています。芸術関係のイベントも多数開催されています。スポーツも盛んなので、アクティブに行動したい方にぴったりといえるでしょう。 公共交通機関が発展しており、トラムと呼ばれる路面電車も通っています。 カフェの数が多く、求人数も豊富です。コーヒー文化が根付いているため、バリスタを目指す方にも人気があります。
人口 | 約4,246,375人 |
平均賃金/週 | 1,882豪ドル(約183,846円) |
どんな人におすすめか |
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ブリスベン
シドニーやメルボルンよりも落ち着いた雰囲気ではありますが、一年のほとんどが晴天に恵まれており、暮らしやすさを感じさせます。晴天の日が多いため、外での仕事も選択肢に入れやすい地域です。 ビジネスが盛んな地域であることから求人の選択肢も多く、仕事を見つけるのには苦労しません。 移動では中心を流れる川を活用したフェリーも利用可能です。ただし、フェリーの交通費は比較的高額なため、他の交通手段を利用することで費用を抑えることができます。
人口 | 約2,189,878人 |
平均賃金/週 | 1,901豪ドル(約185,700円) |
どんな人におすすめか |
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ゴールドコースト
サーフィンが盛んなビーチエリアとして知られています。アクティビティを楽しめるスポットが多いほか、シドニーと比較して物価や家賃が大きく下がるのも魅力です。 ただし、街の規模が大きくないため、希望条件を絞りすぎると仕事探しが難航する可能性があります。接客業は比較的多くの求人が出ています。 レストランやホテルが多く、これらの職場を希望する方に適しています。
人口 | 約591,473人 |
平均賃金/週 | 1,901豪ドル(約185,700円) |
どんな人におすすめか |
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パース
ローカルの仕事が多い地域です。家賃や物価は高めですが、時給も高いため、ワーホリ中に安定した収入を得たい方に適しています。 日本人や日系企業が少ないため、英語力を活かして働きたい方に適した地域です。 コンパクトな街なので、移動しやすい距離に多くの施設が充実しています。語学学校の数が多いこともあり、仕事と勉強の両立をしやすい地域です。
人口 | 約1,896,548人 |
平均賃金/週 | 2,094豪ドル(約204,508円) |
どんな人におすすめか |
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ケアンズ
オーストラリアの中では日本から近いリゾートエリアです。ケアンズは家賃や物価が安い地域として知られています。 1年を通して温暖な気候で、日本人観光客からも高い人気を集めています。コンパクトな街ではありますが、多くのアクティビティがあり、活動的に過ごせます。 日本人観光客向けのお土産店があるため、英語が得意でなくても働きやすい環境です。 ケアンズは、美しいサンゴ礁で知られるグレートバリアリーフがある地域です。ダイビング関係の資格を持っている方は資格を活かしやすいでしょう。
人口 | 約153,075人 |
平均賃金/週 | 1,901豪ドル(約185,700円) |
どんな人におすすめか |
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バイロンベイ
海に囲まれた穏やかな街です。ファーストフード店や大きなホテル、娯楽施設がなく、求人の数も限られています。特に観光のオフシーズンは観光関係の仕事も大きく減る点に注意が必要です。 限られた仕事を競い合う形になるため、現地で働くには十分な英語力が必要です。 自然が多く残されており、アクティビティも充実しています。コンパクトな街なので徒歩や自転車で移動しやすい一方、空港がないので近くの都市に移動しにくいと感じることもあります。
人口 | 約20,000人 |
平均賃金/週 | 1,935.70豪ドル(約189,052円) |
どんな人におすすめか |
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サンシャインコースト
観光客や地元の方からも人気の美しい海岸地帯にある街です。1年を通して温暖な気候なので穏やかに過ごせます。 娯楽施設は少ないものの、レストランやカフェ、ショッピングモールなどの求人が比較的多く見られます。 日本人が少ないため、日々の生活では英語力が求められます。どちらかというと田舎なので、大都市で生活して多くの刺激を受けたいというよりも、のんびりとした生活を希望する方に支持されています。
人口 | 約330,000人 |
平均賃金/週 | 1,901豪ドル(約185,700円) |
どんな人におすすめか |
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ダーウィン
原住民族が多く生活していることから、さまざまな文化と触れ合える地域です。手付かずの自然が今も多く残っており、自然を活かした観光業やアクティビティで知られています。 街の規模が大きくないため、求人の数は限られています。ただし、ファームの収穫期には多くの人手が必要となり、求人が増加します。 その他の時期をどのように生活するのか検討しておきましょう。日本人は少なく、生活する上では英語でのコミュニケーションが求められます。
人口 | 約129,062人 |
平均賃金/週 | 1,845.80豪ドル(約180,301円) |
どんな人におすすめか |
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ヌーサ
高級リゾート地として知られている地域です。条例で木より高い建物の建築が禁じられていることから、大型のホテルや商業施設はありません。ただ、リゾート地であるため、観光客向けのレストランやカフェが多く、これらの仕事を探しやすい環境です。 語学学校は少なく、他の都市へのアクセスでは飛行機が必要になることからアクセス面で不便な点があるため、事前に確認が必要です。
人口 | 約50,000人 |
平均賃金/週 | 1,901豪ドル(約185,700円) |
どんな人におすすめか |
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タスマニア
冬季は非常に寒冷であるため、寒さが苦手な方には適さない地域です。求人の多くはファームジョブや工場での仕事となります。 セカンドビザ取得のための仕事も見つけやすいでしょう。田舎に位置するファームも多く、車が必須となる場合があります。 娯楽施設が少ないため出費が抑えられ、ワーホリ中に貯金を重視する方に適した地域です。
人口 | 約503,293人 |
平均賃金/週 | 1,710.80豪ドル(約167,019円) |
どんな人におすすめか |
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ブルーム
リゾート地として知られる地域です。小さな町であり、求人の数はそれほど多くありません。そのため、仕事を探す際には、自らお店を訪れてレジュメを配布する方法が一般的です。 ブルームでは地平線からまるで階段のような形で光が月に向かってつながる「月への階段」と呼ばれる自然現象が起こります。この階段が見られる4月から10月は観光客が多いことから関連する仕事も探しやすいでしょう。 交通機関としてバスがありますが、運行本数は限られています。自転車、車の利用を検討すると良いでしょう。
人口 | 約15,857人 |
平均賃金/週 | 2,094豪ドル(約204,508円) |
どんな人におすすめか |
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アデレード
コンパクトな街であり、狭い範囲で必要なものがそろいます。芸術イベントやワイナリーが充実している点が特徴です。求人の数は多くありませんが、競争率が低いため、比較的見つけやすい地域です。 学園都市として人気があるので、語学学校で学びたい方からも選ばれています。
人口 | 約1,225,235人 |
平均賃金/週 | 1,776.90豪ドル(約173,532円) |
どんな人におすすめか |
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ケアンズ
多くの観光スポットがあることで知られるリゾート都市です。観光客が多く訪れる地域なので、観光関連の仕事を探したい方にぴったりです。 街の規模は大きくありませんが、自転車があれば移動に困ることはほとんどありません。 家賃や物価が比較的安いため、滞在中に貯金を重視したい方に適した地域です。
人口 | 約153,075人 |
平均賃金/週 | 1,844.70豪ドル(約180,205円) |
どんな人におすすめか |
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オーストラリアのワーホリの都市選びのポイント
オーストラリアの都市はそれぞれ魅力的で、どの都市を選ぶべきか迷うこともあります。 ここでは、都市選びのポイントとして、人口、気候、日本人の多さ、観光地などのアクティビティの4つに注目していきます。
人口
一般的に、人口が多い都市ほど発展しており、利便性が高い傾向にあります。
たとえば、大都市であればオーストラリアで生活するにあたり、免許がないため車を運転できない、運転したくないと考えている場合でも公共交通機関を活用して快適に生活できるでしょう。
住む場所や仕事の選択肢も豊富です。 ただし、人口が多い都市は物価が高い可能性があることも考えておかなければなりません。
一時的に観光で足を運ぶのであればそれほど気になりませんが、その都市で生活していくとなると大きな影響を受けることになります。
一方、人口が少ない都市の場合はそれほど公共交通機関が栄えていない一方で、物価が安く、生活費を抑えることが可能です。自身の優先順位に基づき、どちらを重視するか判断することが重要です。
ただし、人口が少なくてもリゾート地である場合は物価が高いこともあります。
気候
ワーホリ先を検討する際は、気候も確認しておきましょう。
日々の生活であまり意識しないポイントではありますが、暮らし慣れている日本の気候と全く異なる都市を選択してしまった場合、体調を崩してしまう恐れもあります。
オーストラリアは温暖な国であるイメージが強いものの、地域によって気候の特徴は大きく異なるので、よく確認が必要です。 たとえば、ブリスベンは年間を通じて気候が温暖であることで知られており、冬でも過ごしやすさを感じさせます。
ケアンズについても年間を通して気温が高めで、観光スポットが多いリゾート都市として観光客からも人気です。 自身にとって快適な気候を確認し、ワーホリ先として検討している地域の気候を調べておきましょう。
日本人の多さ
日本人が多い地域を選ぶと、困った際にサポートを受けやすく、日本人同士のコミュニティが形成されている場合もあります。 ワーホリに挑戦したいと考えてはいるものの、海外での生活はどうしても不安を抱えてしまうといった方も、日本人が多い地域を選ぶと良いでしょう。
日本人の多い地域では、日本人と触れ合う機会が多く、日本語が通じる現地の方や日本語対応メニューを提供するお店も見つけやすいです。英語力に自信がない方にとって、大きな助けとなるでしょう。
ただし、英語漬けの環境を希望する場合は、日本人が多い地域は適していません。
日本人が多いと毎日の生活の中で日本語を使って生活することも可能なので、あまり英語力が身につかないことも考えられるからです。
観光地などのアクティビティ
オーストラリアらしい自然や観光を楽しみたいと考えている方は、アクティビティを重視する選択も一つの方法です。どの都市を選択するのかによって体験可能なアクティビティが変わります。
注意点として、アクティビティだけを基準にするのは避けたほうが良いです。たとえば、シドニーは観光名所が多く、自然関連のアクティビティも充実している一方で、大都市であるために物価が高い特徴も持ちます。 アクティビティは毎日行うものではないため、生活の拠点をアクティビティ重視で選ばなくても、休日を利用して楽しむことができます。
目的の地域から遠く離れた場所に住む場合は、移動が大変になる点に注意が必要です。 どの程度アクティビティを重視するかも検討しておきましょう。
都市選びに困ったときの対処法
ワーホリ先として自分に適した都市がわからず、迷うこともあります。そのような場合は、経験豊富なエージェントへの相談や、オーストラリアでのワーホリ経験者から体験談を聞くことを検討してください。
エージェントに相談してみる
エージェントに相談すれば、インターネットや書籍だけでは得られない詳細な情報を得ることができます。エージェントを選ぶ際は、オーストラリア専門やオーストラリア留学に特化したエージェントを選ぶことが重要です。
選択する都市によって特徴が大きく異なることから、各都市の詳しい情報を持っているエージェントを選ぶと自分に合っている地域はもちろん、仕事の紹介を受けやすくなります。
エージェントに相談する際は、現地でどのような生活を希望するかを明確にしておくと、それに合った提案を受けられるでしょう。
オーストラリアでのワーホリや渡航経験のある人の体験談を聞く
過去にオーストラリアでワーホリや渡航を経験した人の体験談は、大変参考になります。たとえば、現地で直面した困難や驚いた出来事などを聞くことで、それに対する具体的な準備をすることができます。
10年前と現在では建物や雰囲気が大きく変化している場合があります。そのため、現地の様子を知る場合は、最近のオーストラリア事情に詳しい人に相談することをおすすめします。
自分に合ったところを選ぶことが重要
いかがだったでしょうか。オーストラリアへのワーホリを検討している方のため、おすすめの都市について紹介しました。自身に合った都市の候補が明確になってきたのではないでしょうか。
地域や都市にはそれぞれ特徴があり、万人に共通したおすすめの場所はありません。自身の興味や好みに応じて適した都市を選ぶことが重要です。
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