ワーホリの渡航先をどこにしようか悩んでいる方の中には「オーストラリアとカナダの2つまでには絞り込めたものの、決められない」という方もいるでしょう。
どちらもワーホリでは高い人気があります。 そこで、ワーホリで行くならオーストラリアとカナダのどちらにしようか悩んでいる方のため、それぞれを比較して紹介します。
この記事を読むことでオーストラリア・カナダにはどういった魅力があるか、何が違うのかなどがわかるようになるので、ぜひご覧ください。
Contents
ワーキングホリデービザの条件比較

ワーホリの渡航先を検討するにあたり、ビザに関するチェックは欠かせません。まずはワーキングホリデービザの条件から比較していきましょう。
オーストラリアのビザ
オーストラリアのワーホリビザを申請するための条件は以下のとおりです。
【条件】
- 有効な日本のパスポートを所持している
- ビザ申請時の年齢が18歳以上、30歳以下である
- 扶養家族を同伴しない
- 期間中の生活資金として約5,000豪ドルと往復の航空券を購入できる十分な資金がある
- これまでワーホリビザでオーストラリアへ入国した経験がない
- 心身ともに健康である
ビザの申請は通年受け付けており、年間発給枠に上限はありません。
「期間中の生活資金として約5,000豪ドルと往復の航空券を購入できる十分な資金がある」については、合計で約7,000豪ドルが目安です。この金額を所持していることを証明するための書類の提出も求められます。
なお、年齢については30歳のときにビザを取得し、渡航時に31歳になっていても問題ありません。
カナダのビザ
カナダのワーホリビザを申請するための条件は以下のとおりとなっています。
【条件】
- 有効な日本のパスポートを所持している
- ビザ申請時の年齢が18歳以上、30歳以下である
- 扶養家族を同伴しない
- 期間中の生活資金として最低でも2,500カナダドル相当の資金がある
- カナダから帰国する航空券または航空券を購入可能な資金があることを証明できる
- これまでワーホリビザでカナダへ入国した経験がない
- 心身ともに健康である
- 医療保険に加入する
ビザの発給枠は年間で6,500人と定められています。
募集は通年行われていますが、定員に達した時点で締め切られる形です。最長で1年間滞在できます。
オーストラリア英語とカナダ英語の比較

海外に行くにあたり、言葉の心配をしている方も多いのではないでしょうか。オーストラリア英語とカナダ英語には、次のような特徴・違いがあります。
オーストラリア英語の特徴
オーストラリア英語は、独自の発音が特徴的です。
響きとしてはイギリス英語に近いものの、先住民であるアボリジニの言語の影響を受けています。 「A」は「エイ」ではなく「アイ」と発音されることが多い点に注意が必要です。
「today」は日本人の多くが「トゥデイ」と認識しているはずですが、オーストラリア英語だと「トゥダイ」となります。 また、短縮化された単語もいろいろあるので、このあたりも学んでおくと良いでしょう。
日本で長く英語を学んでいる人の場合、慣れるまではなかなか聞き取りにくく、困ってしまう可能性も考えられます。しかし、時間が経てば自然と慣れるため、過度に心配する必要はありません。
多少なまりはありますが、オーストラリアで学んだ英語は問題なく英語圏で通用するため、将来に役立つでしょう。
カナダ英語の特徴
カナダ英語はオーストラリア英語と比較して癖が少ないのが特徴です。どちらかというとアメリカ英語に近いことから、日本人にとっても聞きなじみのある発音といえます。
日本で通用しやすい標準的な英語を学びたい場合は、カナダが適しているでしょう。 また、発音はアメリカ英語寄りではあるものの、スペルについてはイギリス英語寄りなのも特徴です。
発音についてはアメリカ英語とほぼ差がないので、アメリカ英語が学べる国を選択したいと考えている場合にぴったりといえます。 なお、カナダは英語とフランス語の二言語併用国家です。
地域によっては日常的にフランス語が使用されています。一部の地域では英語が通じないこともあるので、滞在先を選ぶ際には、この点も考慮して決めましょう。
オーストラリアとカナダの気候の違い

現地での暮らしやすさを大きく左右するのが、気候です。オーストラリアとカナダでは以下のように気候の違いがあります。
オーストラリアの気候
オーストラリアは温暖な気候が特徴的です。一年中サーフィンを楽しむこともできます。 とにかく寒いのが苦手という方も暮らしやすいでしょう。
ただし、夏場は非常に暑くなるため、暑さが苦手な方は十分な対策が必要です。紫外線も強いので、日本では特に紫外線対策をしていない方もしっかりとケアしておきましょう。
カナダの気候
カナダは地域によって気候の厳しさが異なります。というのも、地域によっては一年中厳しい寒さを感じますし、降水量が非常に多いなど、暮らしにくさを感じさせる気候だからです。
ただし、寒冷地域では建物に暖房設備が整っているため、室内で寒さを感じることは少ないでしょう。
日本との時差の比較
日本との時差が大きいと渡航時に体調を崩してしまうこともありますし、日本にいる家族や友達に連絡するタイミングが取れないということも考えられます。 オーストラリアとカナダの時差について紹介します。
オーストラリアとの時差
オーストラリアと日本の時差は大きくありません滞在する都市によって異なりますが、通常時は30分から1時間程度、サマータイムでは30分から2時間ほどです。
そのため、時差の影響を受けにくく、生活リズムを維持しやすいでしょう。
カナダとの時差
カナダと日本の時差は大きく、通常時は13~17時間、サマータイムでは12~16時間となり、昼夜が逆転しやすくなります。
カナダのお昼は日本の真夜中ということになるので、家族や友達に連絡する場合は時間帯の調整が難しくなることも考えられます。
オーストラリアとカナダの物価比較

現地で長く生活することを考えると、物価についてもよく確認しておくことが大切です。 中でも金額が大きくなりやすいものとして、家賃や食費があります。それぞれ物価を比較して紹介します。
家賃
中心街の家賃で考えると、オーストラリアの方が少し高めになっています。ただ、どちらの国も物価が高騰しており、カナダの方が極端に安いわけではありません。
都心部で1ベッドルームアパートを借りようと思った場合、オーストラリアのシドニーでは3,300豪ドルほど、カナダのバンクーバーでは2,800カナダドルが目安です。
日本にして3,300豪ドルは31万円ほど、2,800カナダドルは29万円ほどとどちらも高額なので1ベッドルームアパートでもなかなか検討できません。
そのため、ワーホリでオーストラリアやカナダを選ぶ多くの人は、寮やシェアハウスを利用しています。
シェアハウスの場合、カナダでは個室が主流ですが、オーストラリアでは2人以上で同じ部屋を共有するシェアルームが一般的です。シェアルームではどうしても安心できない、1人で過ごしたいと考えているのであれば、オーストラリアのシェアハウスは向いていないことも考えられるので、注意しておきましょう。
ただし、個室タイプのシェアハウスは、シェアルームと比べると家賃が割高になります。
食材の物価
食材によって物価が異なるので、オーストラリア、カナダのどちらのほうが安いとは一概には言えません。ただし、全体的にはカナダの方が高い傾向にあります。
外食時の費用
外食時の費用は、オーストラリアのほうが若干高めです。
たとえば、中級レストランで2人分の食事を注文した場合、カナダでは80カナダドル前後、オーストラリアでは100豪ドル前後が目安です。どちらも高額であるため、頻繁に外食するのは難しいと感じる方も多いようです。
オーストラリアとカナダの時給比較
ワーホリ制度では現地で働くことが認められているため、時給についても事前に確認しておきましょう。それぞれ解説します。
オーストラリアの最低賃金
オーストラリアの最低賃金は2024年7月に改訂され、24.10AUDになりました。日本円にして2,259円です。(2025年2月28日時点)
オーストラリアの最低賃金は世界で最も高く、稼ぎやすい国です。そのため、しっかり稼ぎたいと考え、オーストラリアをワーホリの渡航先に選ぶ人も多くいます。
カナダの最低賃金
カナダの最低賃金は州によって異なるので、渡航を予定している州の最低賃金を調べておくと良いでしょう。
たとえば、2024年6月1日よりバンクーバーの最低賃金は17.40カナダドルになりました。
トロントについては16.55カナダドルです。17.40カナダドルは日本円にして1,819円、16.55カナダドルは1,730円です。(2025年2月28日時点) オーストラリアほどではありませんが、日本と比較すると非常に高額といえます。
オーストラリアとカナダの食事

楽しく生活するためには、食事が好みに合うかも非常に重要です。オーストラリアとカナダの食事について紹介します。
オーストラリアの食事
オーストラリアは昔から多くの人々が移住してきている国ということもあり、食にも多様な国の文化が取り入れられています。
特に過去にはイギリスの植民地となっていたこともあり、イギリス料理の影響を大きく受けているのが特徴です。
オーストラリアの代表的な料理であるフィッシュアンドチップスは、イギリス料理の影響を受けています。他にも大都市では各国の料理が楽しめるお店がたくさんあるので、飽きずに食事できるでしょう。
カナダの食事
カナダには、世界的に知られた独自の食文化はあまりありません。オーストラリアと同様に世界中から多くの移民が集まる国ということもあり、世界各国の料理を楽しめます。
たとえば、バンクーバーでは魚料理が人気で、こちらでもフィッシュアンドチップスのお店が多くあります。モントリオールではフランス料理が人気です。 地域によって地形や移民の出身国が異なるため、食文化もそれぞれの地域ごとに特色があります。
オーストラリアとカナダの治安
安心して生活していくためにも、治安が良い国を選びたいところです。オーストラリアとカナダの治安を比較し、それぞれの違いを確認しておきましょう。
オーストラリアの治安
日本ほど安全ではありませんが、比較的治安は良いとされています。
ただ、危険なエリアもあるので、事前に情報を収集して近づかないようにしましょう。 女性は夜間に一人で出歩かないように注意が必要です。
カナダの治安
カナダもオーストラリアと同様のことがいえます。危険なエリアには近づかない、夜は一人で出歩かないなどの基本的な注意が必要です。
どちらの国もスリなどの犯罪が多いので、気をつけておきましょう。 日本は治安が非常に良いため、犯罪に巻き込まれる心配をせずに生活できる地域が多いです。しかし、海外では自身でしっかりと危機管理を行う必要があります。
オーストラリアまたはカナダのワーホリをおすすめできる人

自分の場合はどちらが良いのかわからずにいる方のため、オーストラリアまたはカナダのワーホリをおすすめできる人について解説します。
オーストラリアでのワーホリがおすすめな人
オーストラリアではマリンスポーツが盛んなため、サーフィンやスキューバダイビングに興味がある方に特におすすめです。世界的にみても美しいサンゴ礁で有名なグレートバリアリーフもあります。
カフェ文化が根付いているため、将来バリスタを目指している方にも適しています。 また、通常、ワーホリの滞在期間は1年間ですが、条件を満たせばビザを申請し、最長3年間滞在できます。
長期間にわたってワーホリ制度を利用したい方も向いているでしょう。
カナダでのワーホリがおすすめな人
カナダは州によって特徴が大きく異なります。そのため、どの州に滞在するのかによっても向いている人は異なると言えるでしょう。
アメリカへのアクセスが良好なので、アメリカに観光旅行に行きたい方におすすめです。また、なまりのないきれいな英語が学べるので、英語力を身につけることがワーホリの大きな目的である方にもカナダをおすすめします。
多くの自然が残されている地域もあるので、自然が多い国でのワーホリを希望している方もカナダへの渡航が向いているでしょう。
どちらが自分に合っているかが大切
ワーホリ制度の利用を検討している方のため、オーストラリアとカナダのさまざまなポイントを比較しました。それぞれの国の特徴や魅力を理解していただけたのではないでしょうか。
大切なのはどちらが自分に合っているかなので、慎重に検討しましょう。
ワーホリの渡航先に迷っている方は、無料の留学エージェント「ラストリゾート」までお気軽にご相談ください。オーストラリアとカナダ以外にも人気の国へのワーホリ渡航をサポートしています。